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アーユルヴェーダには「ドーシャ」と呼ばれるエネルギーがある!

2020年02月22日
スキンケアをしている女性

アーユルヴェーダの理論の中でも、特に重視されるものがトリ・ドーシャ理論です。これは、アーユルヴェーダが考える人間の健康とは、3つのエネルギーのバランスが良いことであり、そのバランスが崩れることによって病気が起こるとする理論の基礎をなします。生命エネルギーはドーシャと称され、サンスクリット語では増えやすい物や不純なもの、あるいは病素という意味です。その意味の通り、ドーシャが増大することは病気をもたらすとされ、その増大を抑えることが健康の維持になります。そのためには食事が重要であり、伝統的な治療では生薬を使うこともあります。ドーシャは3つの種類があり、それぞれに特性が違うため、何が増大しているかによって起こる症状は異なるものです。また、体質の傾向もそれらと関連付けられており、簡単に自分の体質を確かめることができます。

ドーシャの内、風のエネルギーであるヴァータは変わりやすい物の象徴で、体の中では運動とともに呼吸や排泄など流動性のある機能を司るものです。移動性や冷たさ、乾きといった性質を持っており、ヴァータ体質は生活のリズムが乱れやすく、冷えやすい傾向があります。食欲や気分も変動しがちで、頭の回転が速い反面心配性で、ストレスを感じやすい傾向です。こうしたヴァータの増大は呼吸器と循環器の疾患や、精神的な問題を引き起こすとされます。

火のエネルギーのピッタは激しい物を象徴しており、体の中では消化吸収と体温の保持、そして体温と関係の深い免疫を司るものです。熱や鋭さと同時に流動性を持つエネルギーであり、ピッタ体質は体に熱がこもりやすく、日光による皮膚のトラブルが起こりやすい傾向にあります。心理的にも熱を帯びやすく、完璧主義ゆえに怒りっぽくなりがちです。このピッタの増大は消化器と肝臓の病気、皮膚のトラブルを引き起こすとされています。

水のエネルギーであるカパは穏やかさの象徴で、体力の維持や関節の潤滑など、体の保護と接合に役割を果たしているものです。冷たさや粘り、停滞といった性質を持つエネルギーのため、カパ体質は体力に優れるものの体重は増えやすく、湿度の高い環境では粘膜の不調や精神的な不安定さが生じやすくなります。精神的には穏やかな傾向ですが、保守的になりすぎてしまう面も持ち合わせています。カパの増大は何事もため込みやすくなるため、糖尿病や肥満に加え、関節炎やアレルギー性疾患とも関連があるとされ、特に現代では注目すべきドーシャです。